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其の三『決着!!そして更なる…』

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其の三
『決着!!そして更なる…』


<ばんば>
年齢的なことです。レコーディングをやって終わった時に桑名(正博)とかが亡くなって、あるいはそれ以前にも僕らの周りのミュージシャンがぱらぱら亡くなっていて、そういう世代であることも確かだし、それがいつ自分に降りかかるかもわからないわけで。明日元気で歌っているという保証もないわけで。
だから自分の決着をひとつつけておきたかった。
今、ライブの一回一回がすごい大事。次ないかもしれない。僕は何のためにこうやっているかといえば、ライブやりたいために、あるいはレコード、歌をうたいたいために、僕は実際プロとしてずっとやってこれて、やりたかったわけで、ありがたいことで。歌うのにお客さんがわざわざ来てくれてお金を払ってくれて。
そういうのがすごい感謝がわかるようになったんですよ。売れた当時というのはそんなんわからへん。客来て当たり前。僕の未来は永遠と続いてる。そういう意味では歳いくというのは悪いことではないなと。

<村>
今回はそれが決着だとおっしゃったけれども、また新しいばんばひろふみというのが…。

<ばんば>
そうですね、決着つけて、そこからまたこう、次の決着があるかも、第二の決着。(笑)

<村>
小学校卒業したくらい?(笑)第二の決着つくまでに、私もぜひ踊りで参加させてください。

<ばんば>
ぜひぜひ!なんかこう前に進んでいかないと面白くないから、守ってるばっかりじゃ全然つまらない。

<村>
これからこんな歌を作りたいとか、こんな風に生きていきたいとか、あるんですか?

<ばんば>
ないです。(爆笑)
結構、馬なりという…。エサが降りてきたらパクッと。きっと僕はね、緻密な人間じゃないから、道は必ず現れるし、それをチョイスしていけば、どっかへ連れて行ってくれると思うんです。それがいいか悪いかはわからないし、自分が死ぬ時に振り返って、その設計図があると思う。それがわからないから一生懸命生きてるわけですけど、死ぬ時に、俺の設計図はこうかっていうのがわかったらええと思うんです。
今回でも、若手からライブやりましょうって言われたから、でなかったらこのアルバムなかったですから。やってみたら、先にものすごいいろんな道がパッと拓けてきたりして、今こうして先生とこうしているのもそうですし、面白いもんですよ。ひとつのきっかけってものすごく大事。待ってるっていうか、エサが降りてくるのを。それをぱくっと。(笑)
自分からエサを探しに行かない。

<村>
釣られて料理されちゃったら困る。(笑)そ
ういえば、今まであった「Sachiko」のアレンジとだいぶ変わりましたよね。

<ばんば>
「Sachiko」はあれもね、アルバムでも歌ってくれたギラ・ジルカという、僕が昔からすごくよく知っていて、ある出来事があって僕の事を慕ってくれているんだけれど、彼女はイスラエル人のお父さんと日本人のお母さんのハーフで英語はネイティブだし、素晴らしいジャズ・ボーカリストなんだけど、デビュー20周年を六本木のスイートベイジルで彼女がやった時に、僕に「いちご白書をもう一度」と「Sachiko」を歌ってくれと、一緒にデュエットしたいと。そのバックで弾いている竹中君というすごいいいギタリストがサンバにアレンジして、それをギラと一緒に歌ったらすごい評判が良かった。で、あゝこれもじゃあアルバムに入れようとなって。これはアルバムのコンセプトが出る前の話なんです。

<村>
なるほどー。どうして「Sachiko」がサンバになったんだろうと思っていたんです。彼女もアルバムに参加しているんですか?

<ばんば>
ええ、ずっとコーラスで参加してもらってます。

<村>
あのコーラスはエンドレスで続きますねー。

<ばんば>
ええ。「Sachiko」は基本的に女性に対するエールで、三十歳前で出したんですけど「思い通りに生きてごらん」と言っている主人公はどんな人?と。その時は恋人とかお兄さんだろうと。ところが僕も年齢いってくるとお父さんかとか、最近は孫か…(笑)それやったら、みんなのSachikoを集めようと、ちっちゃい子供から孫のいる年齢までのSachikoがコーラスしてるの。

<村>
あぁ、そういうことですか!そこまで読めなかったけど、これは面白いなー、なんでこんなに大勢いるんだろう、しかも永遠に続くって思ってたの。終わんないよ、この曲はって。

<ばんば>
子供がピッチ外して歌うとる。これもまたええし…。

<村>
とても素敵だったですよね。ほかにアルバムの中に仕掛けはないんですか?

<ばんば>
一番最後に「のんびりとゆっくりと」という、あれは途中で出したシングルを今回一曲だけこのアルバムに入れているんです。
それは僕、あの歌はすごく好きで、ある程度僕ら歳取ってきたら、この世代がむしゃらにやってきてるわけですよ。もうええやんって、いったん歩みを止めて、自分の周り、足元を見て、ちょっと別の生き方とかいろいろあるんじゃないかとか、もうそんなに急がなくてもゆっくり行けばいいんじゃないかというそういう歌ですよね。そういう歌を最後に入れたんですけど、その一つ前に何を入れたらいいかと。
で、「速達」という歌をいれたんですけど、これ時代考証を考えると非常に古いツールの歌なんです。親父と娘の結婚話ですけど、美談というか、お父さんに結婚を報告してみたいな…、お父さんが会ってくれるよみたいな…、ちょっとひと昔前の日本人が持っていたそれを速達という手紙をしたためて送って、その行間を読んでとか、そういう日本人が持っていたものが、いまメールになって無くなっていった。そういう時代を僕らはもろに通ってきたわけですよ。それを通りこして 「のんびりとゆっくりと」という。

<村>
なるほどねぇ。

<ばんば>
だから「速達」をひとつ前に意図的に入れた。今はメールですから、味もそっけもないし、でもやっぱり直筆の…。

<村>
その人の匂いがありし、行間があるし…。

<ばんば>
メールでは味わえない感情というかね、いくら絵文字入れたって。

<村>
で「速達」を入れて「のんびりとゆっくりと」になる。

<ばんば>
そういう流れを作ったんですけどね。

<村>
あれはいいですよね。「のんびりびりびり」「ゆっくりくりくり」というフレーズが頭に染み付いちゃって。(笑)
私たちの踊りも、くり返しくり返しやっていくとお客様の印象に残っていったりね。新しいような気もしなくはないんだけど、やはりリフレインしていくそういう事も必要だなって。
今度ぜひ、こちらの催しにいらしていただいて、私たちが踊らせていただいて。

<ばんば>
それはぜひぜひ、コラボしてね。面白いものが出来るんじゃないかと。

<村>
ほんとうにそう思います。昔から大好きで喜んでラジオを聞いていたものですから、こんな事が実現すると思っていなかったんです。

<ばんば>
僕も嬉しかったんです。自分の中に踊りという発想がなくて以外でしたから。本を読んで(「しぐさに隠された日本人の心」)面白いな~と思って。あれ、やっぱり大事なことですよ。

<村>
あの本ね、絶賛余り中ですから(笑)。これは、ばんば兄さんが作ったフレーズですけど…。

<ばんば>
もう自分のものにしてるじゃないですか(笑)。

<村>
カバーしたの、僕が。

<ばんば>
完全カバー。オリジナルより上手い!

<村>
また新しいこと、面白いことを何か、ご一緒にさせていただきたいと思います!
今日はありがとうございました。

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