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其の一『初!!コラボ』

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其の一
『初!!コラボ』


<村>
今回のライブのうちは名古屋では二回なさったけれども、だいぶお疲れになったんじゃないですか?

<ばんば>
疲れましたねぇ。(笑)

<村>
一日に二回なさるというのはあるんですか?

<ばんば>
あんな長い時間二回というのはブルーノートぐらいしかないですねぇ。村さんがいてもらった分、短くなったんで助かった…(笑)。正味だと三時間位歌わないといけない。

<村>
そうですよね。

<ばんば>
以前やったときは高山厳が来てジョイントという形にしたんですけど、それはそれでまたちょっと楽でしたけど。

<村>
今度みたいにお一人だけだとね。

<ばんば>
あのね、二回やるのはいけるんですけどね。一回はテンションあげますよね。実際ライブやるとお客さんとのテンションもあがりますよね。終わってお客さんが帰りますよね。で、ちょっとホッとしますよね。で、次っていわれた時にまたテンションをあげていかなくちゃならない。時間じゃなくて、ディナーショーなんかも二回まわしが多い。それはね、テンションをどうあげるかっていうのがすごい…。それは先生も同じでしょう?

<村>
それはそうですよね。それで楽屋でワイン飲んだりしたんですか?(笑)

<ばんば>
あれで酔っ払って、勢いつけて。先生もよく飲まはってね。(笑)

<村>
つい飲んじゃった。(笑)東京赤坂は一回のステージでしたけれども、短い気がしたんですけれども、80分位でしたか。

<ばんば>
いつもその位。もう少しバンドがついているとレパートリーにメリハリがつけれるんですけど、この前はピアノ一本でしたから、ある意味表現できるものに限界があってー。

<村>
打ち合わせで書いてあった曲が何となく二~三曲カットになった気がしてるんだけども。

<ばんば>
そうですそうです、あれは候補曲。

<村>
ばんばさんの「イムジン河」も聞いてみたいねって、楽しみにしてたものもいて。

<ばんば>
それは次の機会に…。

<村>
ばんばさんの曲に踊りがコラボしたっていうのはー

<ばんば>
初めてです。

<村>
邪魔だったんじゃないですか?

<ばんば>
全然邪魔じゃないです。なんかこう、立体になってよかったです、歌詞がね。

<村>
「北山杉」なんかふつう日本舞踊でいうと、物真似とか見立てっていうのが多いんですけどね、今回そういうものをあえてやめた振付にさせていただいたり、悲しいっていう表現がある時わざと笑ってみたり、ひねってみたんですよ。そうしないと歌の説明になっちゃうと思って。違う対立するような要素と、くっつく要素と、両方あったらどうかな~とか、ステージから途中で下りてみようとか、いろんな事をさせてもらったんですけどね。

<ばんば>
先生の本を拝見していて「藤娘」の解説を書かれてて、あゝ藤娘っていうのはそういうものかというのがわかったりしたんですけど、新たに僕の「北山杉」を振付される時に例えば泣いてるときは笑うとか、そういうものっていうのは、どういう発想で出てくるんですか?

<村>
逆にいうと、日本舞踊は本来そういう風にあるんですね。「藤娘」でいうと一番切ない時に明るく踊るという。

<ばんば>
あゝ、なるほど、かえって切ない。

<村>
そう、ただ泣いていたらつまらないじゃないですか。苦しいのに笑ってみせた方がかえって切ないという。ただ、今はそれを意識して踊っている方が少ないんですよ。洒落というか、強靭な精神力ね。その切なさに届かない踊りが多くなっちゃって…。悲しいところを明るく踊るのが、明るい気分だって思って踊っている方が圧倒的に多くなっちゃって。

<ばんば>
それは理解力、行間を読み解くというか、藤娘はなぜ藤娘なんだということを掘り下げていかないと出てこないですよね。そういう気持ちはね。

<村>
歌詞は「詩」なものですからね、飛躍がありますでしょう?その飛躍が埋められなくなっちゃってるっていう気がしますね。ばんばさんの歌で踊らせていただきますとね、この歌はある意味で、聞けばみんなわかるわけだけど、わかってもらった上でもうひとつの世界をどう創れるかっていう…。ところが日本舞踊の歌詞は聞いただけじゃわからないですね、今。そうすると見た目だけで勝負するようになっちゃうところがあるみたいですね。藤娘は明るい踊りなんだ、華やかな踊りなんだになって、そう思っちゃうわけですね。

<ばんば>
なるほどね。

<村>
そこが辛いところですよね。その辺を私も言っているんですけどー。そうなると演奏する人にもそういう風なつもりで歌っていただいたり、演奏しなけりゃならないでしょう?そうなると大改革になっちゃう。ばんばさんのような歌にそういう心のまんまさせてもらうと、まずこの歌の言葉もわかるし、音楽的なうねりもわかるじゃない。わかったうえで踊りをこうするっていうと、もっともっと共感のある踊りになるんじゃないかなと、私は考えています。

<ばんば>
あのー、名古屋と東京で違いましたよね?それをリハの時に振りをいろいろ付けてはるのを聞いて、またそれで踊りが完成してみたら、全然違う…。ひとつまた別の「北山杉」やなっていうのを感じました。ああいうのは一回目をごらんになって、あ、こういう風がええ!っていう感じですか?

<村>
そうです。何かが物足りなったんです。名古屋の時で何が違うんだろうなぁーと思って、CDで聞いて振付したでしょう?ところが、ばんばさんっていう存在があって、ばんばさんの放つオーラなり、エネルギーがあるじゃないですか。それでやってみると振りが違うって思うわけですよ。

<ばんば>
それ、やっぱりライブの凄さですよね。

<村>
そうなんですよ!それ、ず~っと考えていて、でも出てこないんです。ところが赤坂で、ばんばさんがお一人で入って来られた瞬間に「あ、そうか」っていう感じがあったんです。

<ばんば>
そうなんですか。

<村>
一回目はそのままやらしてもらったんですけど、「やっぱりそうだ!変えよう」って。

<ばんば>
赤坂は感じが明るかったですよね。華やかといいますか。

<村>
そう、サーッとしてますでしょ、マフラーもとって割とすっきりと。名古屋の時はあくまでも、例えば男の方は恋していて、別れちゃってもずーっと彼女の事を思ってるってことありますよね。ところがよくあるじゃないですか、そんなこと思ってても彼女の方はおへそ出して寝てるよみたいなね。なんか、どこかそんなお茶目なところをやりたかったんですよ。で、やってみたんですよ。ところが何か違うんです。ばんばさんのあの歌に、あれ悲しい歌なんだけど割と明るいんですよ、ばんばさん自身が。そうすると踊りも明るくしちゃうと消えちゃうのね。

<ばんば>
あの「北山杉」はもう結局遠い昔の思い出ですよね、学生時代の二人のね。思い出いうのは昇華していくじゃないですか、美しく。そういう状況に入って、あの歌をうたっているっていう感じでしょうね。別れた直後だったら、あんなに明るく歌えない。

<村>
その辺の、いい意味の諦めじゃないんだけど、達観したところがあるでしょ。それをやってみようと思ってやったんだけれど…。まあ、踊りの話はここまでで…、ばんばさんといえば、僕は本当によく学生時代「セイ!ヤング」を聞いていたんですよ。あの時からそうだったですけど、本当にトークが面白いといっちゃあ失礼だけど、あの時はふざけてるような感じがあったけど、今は洗練された面白さ!

<ばんば>
(笑)成長した。

<村>
そういうのは意識なさっているんですか?

<ばんば>
してないですね、自然と…。僕ね、昔から意識はしてなくて、そのまま年月をたってると思うんですけどね、ただ基本は、自分が面白くない話はしてもしょうがないなぁというのがあって、自分が楽しめるか、それだけが基本ですよね。あとはもう、間違うた事を言えば自分が責任取ればええのやし。

<村> 
でも、自分が面白いとおっしゃったけれど、ものすごいサービス精神がありますね。

<ばんば>
いや、そうじゃないと何かね。それは歌にも通じている部分があって、ステージも、ラジオの番組も、結局自分が面白くなかったら、ぜったい聞いている人は面白くない。おざなりに原稿読んでやってたら聞いてる人に全然伝わらない。自分がワァーっておもろいから聞いてる人もその波動が伝わって、きっと面白いんやろうこれは、笑ってるからこれは笑わにゃいかんのやろうって。(笑)ステージもやっぱり自分が楽しんでやっていないと。

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