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矢之輔×國太郎×村 対談其の三

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maro.taidan.b

其の三
『 80周年を超えた先にはー』


 80周年でこれから第三世代を率いていくお二人にですね前進座に対する抱負だとか、演劇界に対する抱負だとか、ご自身に対する思いだとか、お二人に語っていただければと思いますが。

國太郎 80年の歴史に対する重圧に負けずに、それを力にして。80年前に前進座を作った歌舞伎の力って今の我々にないんですよね。やっぱり歌舞伎の世界にいた人間ではないし、歌舞伎の本数も年間そんなに多い訳でもないですから。でもそれでもやっぱり前進座のもとは歌舞伎ですから、歌舞伎から離れないようにやっていかなきゃいけないし、だから今の我々がどんな作品ができるかというのを見ながら。でもこれで時代物というのはまだまだなんだろうけど、ちょっと自信がつきつつあるんですよね。
この間の「秋葉権現」と今度の「髪飾」と、時代物っていうのにだいぶ皆が足を踏み入れて、よしやるぞって気持ちになってこれてると思うんで、そういうものもやりながら前進座らしい世話物もやっていければいいなと思うし、私も女形でまだまだやりたい役いっぱいありますからね。頑張っていきたいなと思ってます。

 そうですね。是非ともこれからお願いいたします。矢之輔さんはいかがですか。

矢之輔 財産演目っていっぱいあるんですよね。できるものはそんなに数多くないと思うんです。でも一つ一つそれをこなしていってね。「お六と願哲」だとか「文七元結」とかね。もう一回やりたいし。いいものいっぱいあるんですよね。それと同時に前進座らしくない芝居やりたいなと思うんです。この間の「明治おばけ暦」ね。あれあちこちで前進座らしからぬ面白い芝居だって言われてね。ジャズつかってそれで踊ってね。あれ見てて踊りたくなったんです。あれ一月踊らせて下さいね。

 (大笑)

矢之輔 もうほんとテンポがよくてわくわくして。こだわってない芝居ができたような気がしたんです。そういうの。これから探していって。「たいこどんどん」なんて最たるものですよね。前進座こんなことやんのっていう芝居に挑戦していかないと。ほら、ある程度は身の丈にあったものやらなきゃいけないから。

 あんまり冒険しすぎてこけちゃっても困る訳ですもんね。

矢之輔 企画で出て来るのは財産演目で、これは絶対売れるとかなんとか言うんだけど、それ配役どうなってんのって。そこで無理してつぶされちゃうことあるんですよね。そうならないように、今はこのメンバーなんだからこれでやって。それで第四世代って言うんですけど、30代20代のちょうど私達の子供の世代が第四世代になる訳ですよ。

 もう第四世代の話が出てるんですか。

矢之輔 それがね。第三世代結構長くてね、今22,3でも第三世代って言われちゃうでしょ。彼らは僕らの子供の世代なんですよ。そうすると創立メンバーのひ孫の世代なんだから第四世代というのをもっと育てて、あの人達はこういう芝居やってるってのがアップになってくればいいと思う。
僕らの若い頃というのは青少年劇場班で随分色んな芝居やってたんですよ。それは20代の人達ばかりでやってたでしょ。だから若手の班って言ってたけど、そこで主役やってたら若手だろうが何だろうが力つけるんですよ。その人達が今の養成所の一期生とかあの辺の人達から十何年いる訳ですよね。そういう人達作っていかなきゃいけないなと思ってるんでね。

 なるほどそうですね。ご自身達はそれぞれ年間舞台としては何日間づつなさっているんですか。

國太郎 その年々で違いますけどね。去年はあんま多くなかったかな。100あるかないかぐらいかな。

 そうですか。割と少ない方でしょ。

國太郎 多い時は200以上あったんですけどね。

矢之輔 休む間なしに次という感じあったんですけど。演目によりますよね。それとね、ある程度の年いくとね、役つかなくなっちゃう。私の出し物とかって事になっちゃうじゃないですか。この役じゃ使えないということもあるんで。昔だったらどんな役もやらされてましたからね。

 じゃあかえって若い方が多かったりするんですか。まあある意味で定番がある訳ですからね。

矢之輔 今40代くらいの子が、7月の芝居終わったら8月だけ休みで9月は出て行くっていうというのがずっとつながっちゃうんです。僕らも10年くらい前まではそうでした。でもこの頃だんだん、女形がないと出番がないとか、歌舞伎のものじゃないと出番がないとか。

國太郎 僕「おばけ暦」なかったらほとんどお仕事なかったかもしれない。(笑)

 (笑)他所様ばっかり。でも國太郎さんは他所なんかでも通用してね。他所での國太郎さんというのがいてもらっても嬉しいなという気はしますよね。確かにね。

矢之輔 そうすると、うちでやれない芝居もやってるでしょ。そうすると広まっていくような気がする。お客様だって違うしね。

 そうそう。新しいお客様をどんどん開拓していただいて。本当はもっとお話してたいんですけど、皆さんお忙しいから。そういうわけで國太郎さんは「毛抜」で色々回っていて、たまたま帰ってきた2日くらいのお休みのところを今日いただきましたし、矢之輔さんは今日は舞台稽古真っ最中の寸暇をさいて、今は夜の10時でございます。
そういうわけで今日はお二方にご登場いただきまして、新年のためのお話をさせていただきました。
ありがとうございました。
 
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